30才の初恋
悟さんはずっと愛奈夏さんが好きだったが、愛奈夏さんには好きな人がいた。



繭奈ちゃんはその人の子供だった。



繭奈ちゃんの本当の父親は事故で亡くなり、一人で繭奈ちゃんを育ていた彼女に振られる覚悟でプロポーズすると、愛奈夏さんの返事ははい、だったのだ。



繭奈ちゃんが悟さんになついて離れなかったらしい。



繭奈ちゃんがお腹にいる時に繭奈ちゃんの父親は亡くなったから、本当の父親はを知らない。



血の繋がりは関係ない、一緒にいれば家族なのだから。


お美味しいお菓子とお茶を頂きながらたくさんの話をした。



「今度は斗真さんと一緒に来て下さいね。」



愛奈夏さんは斗真にかなりの興味を持ったらしい。



今度は私と斗真の話を書いてみたいと言った。



嘘、信じられない。



斗真に話したら、どんな反応をするだろうか。



もしかして、バカヤーとか怒ったりするかも。



ううん、多分照れながらいいよと言うだろうと思う。



楽しく話していると、咲良さんが部屋に入って来た。



その後、陶芸を習ったのだか、もう大変だった。



固い土を何度もこねて、中々思う形にならないのだ。










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