30才の初恋
30才の初恋
食事はとても美味しくて、おかずが盛られた器は全て悟さんの手作りで素敵だ。
「もう少し陶芸頑張ってみようかな。」
「じゃ、俺も参加するわ。」
へ、どういう事?
斗真は習い事とか大嫌いなはず。
「斗真、無理しなくていいよ。」
「違う。無理なんかしてない。それに愛奈夏さんが俺たちの事を本にしたいと言うからさ。その取材も兼ねてな。」
え、自分の事を話すのが大嫌いな斗真が、あり得ないんですけど。
斗真、頭でも打った?
「明日美のその間抜け面は見飽きたから。たまには明日美に合わせてやるよ。」
誉めてるのか、貶してるのか、分からない。
「明日美さん、私が斗真さんにお願いしたの。どうしても二人の事を書きたくて。」
でも、なんだか、自分をさらけ出すようで恥ずかしい。
「二人の一途な思いを本にしたいの。駄目かしら。」
駄目ではないけど、丸裸になるのが怖い。
「明日美ちゃんが羨ましいわ。斗真一筋で30年。根性ドラマみたいね。」
咲良さんのその言葉にみんなが、どっと笑った。
斗真一筋の根性ドラマね。
そう思えば、少しは気持ちも楽になる。
初恋を応援出来るのなら、引き受けてもいいかな。
斗真を見ると、優しい目で微笑んでいた。
斗真のこの笑顔をずっと見ていたい。
「もう少し陶芸頑張ってみようかな。」
「じゃ、俺も参加するわ。」
へ、どういう事?
斗真は習い事とか大嫌いなはず。
「斗真、無理しなくていいよ。」
「違う。無理なんかしてない。それに愛奈夏さんが俺たちの事を本にしたいと言うからさ。その取材も兼ねてな。」
え、自分の事を話すのが大嫌いな斗真が、あり得ないんですけど。
斗真、頭でも打った?
「明日美のその間抜け面は見飽きたから。たまには明日美に合わせてやるよ。」
誉めてるのか、貶してるのか、分からない。
「明日美さん、私が斗真さんにお願いしたの。どうしても二人の事を書きたくて。」
でも、なんだか、自分をさらけ出すようで恥ずかしい。
「二人の一途な思いを本にしたいの。駄目かしら。」
駄目ではないけど、丸裸になるのが怖い。
「明日美ちゃんが羨ましいわ。斗真一筋で30年。根性ドラマみたいね。」
咲良さんのその言葉にみんなが、どっと笑った。
斗真一筋の根性ドラマね。
そう思えば、少しは気持ちも楽になる。
初恋を応援出来るのなら、引き受けてもいいかな。
斗真を見ると、優しい目で微笑んでいた。
斗真のこの笑顔をずっと見ていたい。