30才の初恋
私にどうしろと、雪子さんと対等に戦えというのだろうか。
「じいちゃん、雪子さんはうちの株どのくらいもってんの?」
「はっきりしたことは分からないが、多分半数は持ってると思う。」
「じいちゃん、どんだけ集めた?」
「斗真の分も合わせれば、半数以上にはなる。」
「半数以上あれば勝てるな。」
「あぁ、株主は武井明日美でいいな。」
わ、わ、私が株主?
なんでなの?
別に私の名前でなくてもいいと思う。
「雪子さんは、どんな事をしても斗真と一緒になりたいんだよ。明日美ちゃんが雪子さんと勝負して、斗真の事を諦めさせてほしい。」
勝負って、斗真を雪子さんと私で奪いあうの?
無理、あり得ない。
ジャンケンだって一度もかった事ないのに、斗真をかけて勝負だなんて、負けたらどうなるの。
清水建設と斗真が雪子さんのものになる訳。
ブルブル駄目!
やらない。
「藤川様無理です。私には勝てる気がしない。」
そんな弱気でどうするんだと、斗真に怒鳴られても無理なものは無理なんです。
斗真を助けたいと思うけど、勇気が出ない。
「じいちゃん、雪子さんはうちの株どのくらいもってんの?」
「はっきりしたことは分からないが、多分半数は持ってると思う。」
「じいちゃん、どんだけ集めた?」
「斗真の分も合わせれば、半数以上にはなる。」
「半数以上あれば勝てるな。」
「あぁ、株主は武井明日美でいいな。」
わ、わ、私が株主?
なんでなの?
別に私の名前でなくてもいいと思う。
「雪子さんは、どんな事をしても斗真と一緒になりたいんだよ。明日美ちゃんが雪子さんと勝負して、斗真の事を諦めさせてほしい。」
勝負って、斗真を雪子さんと私で奪いあうの?
無理、あり得ない。
ジャンケンだって一度もかった事ないのに、斗真をかけて勝負だなんて、負けたらどうなるの。
清水建設と斗真が雪子さんのものになる訳。
ブルブル駄目!
やらない。
「藤川様無理です。私には勝てる気がしない。」
そんな弱気でどうするんだと、斗真に怒鳴られても無理なものは無理なんです。
斗真を助けたいと思うけど、勇気が出ない。