30才の初恋
「慌てなくていいから、ゆっくり仕度しろ。さっき親父に遅刻する事を伝えた。」




社長に遅刻の連絡だなんてあり得ない。




あぁ、しかも斗真と一緒にいただなんて、絶対誤解してる。




もう社長の顔見れないし、仕事にも行けない。




こうなったらふて寝してやる。




布団に潜ると、斗真に剥がされた。




「寝てると又襲うぞ!」




襲うじゃなくて、又襲うって?




布団の中自分を確認すると、ブラが外されていた。




嘘、なんで、ブラしてないの?




もしかして本当に襲われた。




告白もされてないのに、付き合ってもいないのに、しちゃったの?




それも全く覚えてないなんて、私ってどれだけ鈍感なんだろ。




「おい、一人で妄想するのは止めろ。ブラはおまえが自分で外したんだからな。」




もうやだ、自分でブラを外しただなんて。




駄目、駄目、お嫁に行けない。









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