30才の初恋
斗真にとって、役立たずの秘書なんていらないのだ。



頭がズキズキする、今は何も考えずに眠ろう。



なんだか騒がしい。




寝室のドアが開き、奈歩ちゃんが飛び込んで来た。




「ママ、大丈夫?パパが診てくれるから心配しないでね」




宗次郎も来たんだ。




「明日美、どうして熱なんか出したんだよ。診察するから、パジャマのボタン外して。」




無理、無理、絶対無理です。




だって、キスマークが丸見えになる。もの




宗次郎診察しなくても、もう熱下がったし、ただの知恵熱だからね。




「そう、知恵熱だから診察はいい。」




「斗真おかえり、仕事さぼってごめんなさい。」




「明日美、土日休みだからここでゆっくり休めばいい。円香には俺から連絡しておいた。」




ありがとう斗真。




お言葉に甘えさせて貰おうかな。




今はもう動きたくない。




「駄目!斗ちゃんのベットで寝ちゃ駄目。明日美ちゃん日は、曜日遊園地に行くんだよ。」




ごめん、すっかり忘れてた。




どうしよう。




奈歩ちゃんかなりお怒りだ。



熱が下がればいいけど。



宗次郎に診察はされたくない。














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