30才の初恋
慌てて服に着替えた。もうここにいたくない。




バカ広すぎて玄関が分からない。




もうなんなのよ。




迷路みたいな廊下を走り続けると、ドアが開いた。




キャー、何?




「逃がす訳ないだろ。」




と、と、斗真がなんでいるの?




ここ俺の部屋だけど、なんて言う斗真が悪魔に見える。



どんな事しても逃げてやる。



告白なんかさせてたまるか。



「明日美、いい加減観念して告白させろ。」




だからそれがやなの、女心分かってない。




「こんなの嫌だ。もっと素敵な告白してほしい。」




「素敵な告白って?」




「夜景が見える綺麗な場所で、美味しい食事をして、デザートも食べて、2人で見詰め合ったて、告白されたい。」




分かった、明日美が思う通りの告白をしてやる。今から夜景見えるホテルを探すから、覚悟しろと言われた。




全然分かってない。




結局、斗真の部屋に閉じ込められた。




家に帰りたいのに、斗真の考えてる事が分からない。



なんで、斗真から逃げられないのよ!














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