犬と猫…ときどき、君


いつの間にか、薄暗くなっていた部屋の中。

カタカタという音と共に、その画面に青白い光が灯る。


「……」

「 いけそうか?」

ぼんやりとした光を放つ画面を眺めながら、キーボードをパチパチと叩く篠崎に声をかけた。


「いけない事はない……けど」

「“けど”?」

「お兄さん、結構ヤバい事ですよ? コレ」


わかってる。

そんな事は、わかってるんだよ、篠崎。


「だからこれは、ただの“お願い”。ムリに付き合わせるつもりはねぇよ」


そう言った俺の目を、じっと見つめた篠崎は、少しの沈黙の後、

「大好きなマコちんを侮辱されてるのに、俺が断ると思う?」

「……」

「ぶっ潰してやんよ。待っとけ、クソ管理人」

今までで一番楽しそうに、ニンマリと笑ったんだ。


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