彼氏の余命を知ってる彼女。


「こんばんは、死神さん」


黒いマントに身を包み、紅く鋭い瞳を持つ魂の管理者の死神。


「…まだ亀裂は塞がってないのか」


「私がここに来れるという事はそうなりますね」


あはは、静かに笑い呟く。


すると死神は私の目の前まで歩み寄って来て、上から見下ろしながら私の目を見つめた。


「…何を考えてる」


ポツリと呟く死神。


    




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