彼氏の余命を知ってる彼女。


目覚めた私は案の定、大量の涙を流しており、枕を濡らしていた。


それを見て私はまた涙を流す。


──“私自身”で、ヒカルの命を救う事が出来ないんだ。


私自身は何にも出来ない。ただ“行動”するか、見ているだけ。


ねぇ、ヒカル。


私はヒカルと出逢ってから色んなモノをもらったのに、私は何一つ返せてない。


こんな…ダメ彼女でごめんね…。


ヒカルを死なせない為なら…私は──。


…これ以上、今日は考えないでおこう…。


「喉乾いた…」


そう言って私は静かに部屋を後にした──。


    



< 141 / 251 >

この作品をシェア

pagetop