彼氏の余命を知ってる彼女。
目覚めた私は案の定、大量の涙を流しており、枕を濡らしていた。
それを見て私はまた涙を流す。
──“私自身”で、ヒカルの命を救う事が出来ないんだ。
私自身は何にも出来ない。ただ“行動”するか、見ているだけ。
ねぇ、ヒカル。
私はヒカルと出逢ってから色んなモノをもらったのに、私は何一つ返せてない。
こんな…ダメ彼女でごめんね…。
ヒカルを死なせない為なら…私は──。
…これ以上、今日は考えないでおこう…。
「喉乾いた…」
そう言って私は静かに部屋を後にした──。