彼氏の余命を知ってる彼女。


* * *


「ヒカル、寝た…?」


「…」


目を瞑り、一定の呼吸をして隣に寝ているヒカルに静かに呟く。


返事がない事からヒカルは寝ているとわかり、私は何も身につけていない自分の体でベッドから降りた。


…少し肌寒い。


下着を身に付け、パジャマを履き、私はヒカルの寝顔を覗き込む。


「ヒカル…、私、絶対にヒカルを死なせないから…」


寝ているヒカルに向けて、私は宣言するように呟いた。



    
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