彼氏の余命を知ってる彼女。
…そっか。その人は助ける事をせずに、二人での死を選んだんだ。
彼氏が自分の言葉を────………、あれ?
「…あの!」
「何だ」
「前に、誰かにこの余命の事とかを話すと、デス・クロックに印された人は死ぬって言ってましたよね!?でも、この人達の場合は…」
「…あぁ、我々も初の出来事だったから確定はできなかったので言わなかったが、デス・クロックに印されている“本人”に、この事を告げても大丈夫だって事だ。
…だが、それを本人に言った時、君の中の世界は一転すると考えた方がいい──」
──死神の最後の言葉を聞いて、私は目の前は暗闇へ呑み込まれた。