彼氏の余命を知ってる彼女。
ヒカルの手は温かくて、自分達は“生きている”と、そう訴えるような気持ちが伝わってくる。
…ねぇ、ヒカル。
私はずっとヒカルと生きていたいよ。この先、ずっと。
だから────
「…うん。私がおばあちゃんになって、ヒカルがおじいちゃんになるまで、一緒に精一杯生きよう」
──私はヒカルを絶対に死なせない。
寿命だろうが、死神が居ようが関係ない。
このヒカルの笑顔を絶対に失わせたりなんてさせない──。
「そうだな──」