彼氏の余命を知ってる彼女。



ヒカルとは中学三年生の時に塾で同じクラスになって、初対面なのに初日で意気投合して仲良くなったんだ。


席が隣だったてこともあるけど、ノリも良くて初めて男子と気が合うって思えたのがヒカルだった。


高校の志望校も同じで、二人っきりで勉強したこともあった。


最初は男友達として仲良くなったのだが、段々ヒカルを男として見始めてしまった。


理由は私が進路について悩んでるときにずっとそばにいて助けてくれたから──。


それからずっとヒカルに恋心を抱いていた。


私とヒカルが付き合うようになったのは高校に入って、一ヶ月後のこと。


告白してきたのはヒカルからなんだけど、ヒカル曰く、

『中学の時からヒナの事が好きだったけど、中々勇気が出せなくて告白は出来なかった。でも高校に入ってヒナの事を気になり始めている奴がいて、とっさにしてしまったんだ』

らしく。


告白された時、ただでさえ整った顔が夕日に照らされていて、その姿がかっこ良くて頭が真っ白になって、自分自身なんて返事をしたのか覚えてない。







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