彼氏の余命を知ってる彼女。
私がヒカルを死なせない方法を探すなんて、誰も想像した事のない未知なことなんだ。
ヒカルは突然の病気で死ぬかもしれない、そして私は医者でないから助けられないかもしれない。
ヒカルは突然の交通事故で死ぬかもしれない、そしてその場に私がいないかもしれない。
そういう運命が決まっているのかもしれないけど、その運命を覆したいんだ──。
それが無駄な足掻きでもいい。何もしないよりは何倍もマシだ。
私はずっと、大人になってもヒカルと歩幅を合わせて歩きたいんだ。
ヒカル──…、絶対に私の手を離さないでね──。