彼氏の余命を知ってる彼女。


「は、はいっ」


ビックリし過ぎて返事が詰まって、裏返ってしまった。


自分の顔が段々赤くなっていくのがわかる。


…裏返っちゃった!恥ずかしい!


両手で顔を覆いながら恥ずかしさを隠していると、静かに死神が口を開いた。


「…そうか。ならこれを持っていけ」


「え…?」


死神はそう言って、私の手の上に何か丸い物を落とした。


    
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