彼氏の余命を知ってる彼女。



ゆっくり手のひらを見てみると、それはビー玉くらいの大きさのガラス玉だった。


ただのビー玉のようにも見えるが、ビー玉よりも綺麗に見える。


「なんですか?これ…」


「それは君達の言葉で言うと御守りというものだ。それを君に渡す」


「え…」


何故、こんな大切そうなものを私にくれるのかわからない。


そして、何故死神の瞳が微かに揺れているのか…、私にはわからなかった。


    
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