彼氏の余命を知ってる彼女。


「ありがとうございます…。大切にします」


「…そうか。…ん、もう時期目覚める時間だ。これからどうするかは君次第だ。だが、タイムリミットは近づいているってことは忘れるな」


「…はい」


その言葉を最後に目の前が真っ暗になった──。


目を覚ました時は部屋も真っ暗で、月明かりだけが部屋を照らしてした。


…今回の夢の内容は覚えている。


ヒカルを死なせない方法は、他人の命を捧げなければいけないってこと──。


それしかヒカルを救う方法がないってこと──。


私はゆっくり起き上がり、目覚めてからは、

手に握られていたガラス玉を静かに月明かりに照らし、静かに涙を流すしか出来なかった──。


    
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