アネハと詩織 〜嫉妬と悪魔と星空を添えて〜


「弁当箱を取り出すソブリで確認するんだ」




「え・・・うん」




ガサガサ




何かを見付けたようだ






「これが入ってた」





「これは・・・」





「弁当・・・・?」






カパッ






「うわぁ・・・・」





S.T




まず目に入ったのはそのイニシャル



海苔と桜デンブで書かれたいともたやすく想像できるイニシャルの意味



詩織、名前忘れたけどアネハの本名



と言う事だ




いや何が凄いかって?



単純にだよ



無断で入れて全て上手く行くと考えてるアネハの思考回路よ



つかむしろせめて以前にそう言う話の流れを作っとくなりネタフリをしとくべきだろう



急に同級生に


「はいバナナ」


って渡されるようなもんだぞ



謎は深まるばかりなはずだ


とりあえず詩織は弁当二個も食えないので弁当代節約のカッパに与えた




そして後日カッパに知恵を付け アネハに返してって詩織が言ってた


と 上手く返却




アネハはというと





「カイさぁぁぁぁん」




「ん?」




「聞いてよ、凄い奇跡が起きたんだよ!」




今度はなんだ 詩織のメイド姿の夢でも見たんだろうか




「俺さ、詩織の鞄にダメ元で弁当入れてみたんだよ!誰が入れたかわかんないようにさ」




まぁバレバレだったがな





「そんでさ、俺だってわかんないように入れたのに詩織はちゃんと俺だってわかってカッパ越しに返してくれたんだよ!綺麗に洗ってさぁ!」




「あ・・・・そう 多分美味かったって言ってたよ(カッパが)」




「ヤベェきたー 俺の黄金期到来ぃぃぃぃ!!!」





んん?なんでこいつこんなテンション高いんだ?
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