アネハと詩織 〜嫉妬と悪魔と星空を添えて〜
ところが
「おいクソ野郎・・・まだ終わんねぇぞ・・・」
俺がチャリで帰ろうとしたその時
アネハが起き上がった
多分馬乗り状態で起きてんのバレたら乱打ループが続くだけだと思ったからだろう
「おいアネハ お前もう一回俺に噛み付いたら殺すぞ?」
「あぁ・・・・?」
「本当に 殺すぞ?」
「やってみろやこのクソがぁぁぁ」
アネハはダッシュ
俺にタックル
「おい・・・・バカ!!!!」
俺の後ろは橋の手摺り
「おわぁぁぁぁぁ!!!!」
二人で橋から落下
裕に8メートルはあるであろう高さだ
下は河
本日二度目の高所落下
深さは1メートル位
ブワッシャァァァアン!!!!!!!!
水中で背中の痛みに悶絶
制服着てるとか関係ねぇ
服とかお構い無しに背中を濡れたタオルで野球選手にフルスゥイングでひっぱたかれたような痛みだ
洒落にならん
水面から手が伸びてくる
(おいマジか・・・・!!!)
首を絞められ水中に沈められる
ただでさえ痛みで酸素足んねぇのに
ゴバァァァ・・・・!!!!
息が全部出た
俺は甘かった
こいつの殺す気がまだどこか信じられてなかった
俺も本気になれてなかったわ
アネハの腕に全力で爪を立てる
意識が飛びそうだ