限られた永遠の物語
プロローグ
ああ、ビルの屋上・・・あそこに人がいる。


何しているの?

柵の向こうに行ったら危ないよ


ああ、そうか…。


「あなた、死にたいのね?」


そう呟くと彼は驚いてこっちを向いた

「なんなんだお前は…!!」

「死にたいのね」

そう呟くと彼は静かに頷いた。

「言っとくが何言われてもオレは死ぬって決めたんだからな」


「そう…。」

でも、なにかに怯えてるみたい
死ぬことが怖いのね

大丈夫。死ぬのが怖いなら、


「私が、殺してあげる」


私は彼の背中を押した
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