限られた永遠の物語
「リリって死神らしくないよね」

「みんなからもそう言われるわ・・・私のどこがいけないのかしら」


私はそれを知りたい。

どうして私は死神に見られないのか。
どうして一人前の死神になれないのか。
死神になって随分と時間がたったはずなのに、
他の死神と比べて劣っている。
羽は生えないし、死神の象徴であるあの大きな鎌だって持たせてくれない。

早く完全な死神になりたいのに

「うーん・・・なんていうか」


瞬は一輪の花を取ると私に差し出した。


「生きてる。優しそうな生きてる目をしてる」


「何それ。意味わかんない」


「オレもわかんない。でもリリは死神じゃない…。美しい人なんだ」


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