限られた永遠の物語
「なんで・・・何で笑うのよ!!」
「いや、ごめんごめん。やっぱり死神らしくないなぁ〜って」

「はぁ?」

やっぱり思った通りだ・・・。 

「何で死神が触れることをそこまで怖がるんだよ・・・」

彼女に触れたい

「お前、本当は優しいやつだよな」

けど、今はまだ、

「え・・・」

「本当に優しくて、心がキレイな奴なんだ。
だからリリって呼んでいるんだ・・・。
ユリの花のように白くて儚げだから」

この儚げに咲く花には触れられない

「私はきれいじゃない。
今だって死神になりきれない自分が嫌いなの」

抱き締めることもできない

「まあ自分を卑下するのはやめなよ。
優しい死神ってのもありかもよ?」

だから言葉で彼女を導く

「さてと、作業再開するからまたモデルよろしくな」

オレはそういうとキャンバスに向かった
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