限られた永遠の物語
「リリのおかげでもうすぐ完成しそうなんだ」

瞬の笑顔につられて私も思わず笑顔になった

「いつ、完成するの?」

「明日、にはできそう」

「そっか・・・」

これが完成したら瞬はまた望みがなくなってしまうのかな?

『生きていたい』って思わなくなってしまうのかな?

「やだ・・・」

「え?」

瞬の聞き返しにはっとすると私は立ち上がった。

「なんでもない!!私今日用事があるから帰るね」

彼の顔を見ずに立ち去る

私はまた意味のわからない涙を流していた。

「なに泣いてんのよ!!これで私は1人前の死神になれるのよ・・・」

これで私はみんなと同じになれる。
これはうれしいはずなのに

…この気持ちは一体なに?

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