限られた永遠の物語
後悔していない
…って言ったら嘘になる。

言いたかった…伝えたかった

『あなたが好きです』って

後悔してるの…
最後まで彼に伝えなかったことを
『好き』という感情を


死神が言っても困るだけだろうけど…でも最期になるんだったら伝えたかった

「裁判長!!137号は禁忌を犯しました。
最大の罰を!」

誰かの叫びに一斉に賛同する。

そうだよね。わかってる…
誰も私のことなんて許してくれるはずがない。

それでもいい。
私がしたことには後悔は全くない。
間違いなんてしてない


「静粛に!」

裁判長の声で一気に静まる。
張りつめた空気の中、裁判長は口を開いた

「137号、お前は人間の命を救うという禁忌を犯した。
よって死神の存在を無効とする」
周りが一気に喚起の声で満ち溢れた

死神の存在を無効・・・

つまり、私は死神じゃなくなる・・・?

手錠がかけられ、裁判官につれられる。

私はこれからどこに行くのだろう。

抵抗する気にはなれない。
でも、これからどうなるのか誰か教えて…

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