限られた永遠の物語
奇跡だと思った

「あれ・・・?
私…生きてる?どうして?」


「リリ・・・触れてもいい?」

会いたかった人が目の前にいる。
オレは、彼女の許可を取らずに抱きしめた。

彼女が体を強ばらせてる。
抱きしめてわかる

「しゅん・・・何ともない?」

彼女のためらいがちな声にオレは抱きしめたまま頷く

生きてる。
オレも、彼女も、どちらも生きてる

すると彼女がオレの背中に手をまわした

「ずっとこうしたかったの・・・瞬に触れてほしかったの…」


オレたちは向かい合いそしてお互いに唇を合わせた。


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