限られた永遠の物語
「・・・っ触らないで!!」


私は無意識に彼から離れた


「どうして?」


彼が不思議そうな顔をする


「私は死神。触るとあなた、死ぬよ」


死神、魂を回収するもの、そして命あるものに触れるとすべての『生』を奪うもの

「それは…危ないことをしようとしてたんだな、ありがとうな」


ありがとう?どうしてお礼を言われるのだろう

普通怖がるものじゃないの?
皆から忌み嫌われる私のことを

「あのさ、君ってオレが死ぬまでいるんだよね?」


「そうね、あなたの魂を回収担当が変わらない限り」


「じゃあさ、人間の最期の願いをきいてくれないか?

頼む、君にしかできないんだ」

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