魂の旅
するとね。

お母さんがこう言うんだ。

「まあ、なんて可愛い。

私の天使」

だから、僕と身体と心は楽しくて嬉しくて

飛び跳ねたい気分になる。

ある時、僕は手で

身体を前に出してみた。

すると身体はずるずると動いた。

足で身体を支えた。

するとね。

身体が早く動くんだ。

身体を後ろに動かしたり前に動かしたり

するのは、すごく楽しくて、

僕は夢中になった。

お父さんが言った。

「おい、見ろよ。

はいはいしてる」

お父さんの楽しくて嬉しそうな声を  

心は大好きだ。
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