魂の旅
僕はある日、お母さんと家の外に

お散歩に出た。

僕は、お散歩が、大好き。

太陽は、暖かく僕に微笑みかけて、

風も「やあ、元気かい?」と僕に挨拶する。

それに何より家の中には無い色々な物に会うことが出来る。

僕の目の前を通り過ぎる猫。

お母さんは、僕の手をしっかり握り、

僕が猫を追いかけられないようにする。

お母さんが、笑わないで、真剣な顔をして言う。

「隼人。ほら、車が来るでしょ。

猫ちゃんを追いかけるとね、車に轢かれちゃうの。

そうすると 隼人はもうママに会えなくなるの。

ママに会えなくなるのは いやでしょ。

だからね。ちゃんとママの手を離さないでね。

絶対に車に飛び出しちゃ、ダメよ」

精神が笑いながら僕に言った。

「猫を追いかけたいだろうが、まあ、我慢するんだな。

って言うより、お母さんの手が君を離しはしない」


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