魂の旅
僕がおなかの中にいる時に

沢山の人が 僕に語りかけた。

お母さんのお母さんは

おばあちゃんという名前だった。

おばあちゃんは、僕に語りかける。

「五体満足だったらそれで充分」

僕は考える。

(五体満足って何?)

お母さんのお父さんは

おじいちゃんという名前だった。

おじいちゃんも、僕に語りかける。

「大きくなったら ディズニーランドに

行こうな」

お母さんの友達も 僕に語りかける。

「この子、裕也って言うの。

一緒に遊んであげてね」

僕に逢いたがっている人が沢山いる。

僕も皆に早く逢って、一緒に遊びたい。
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