炎龍~暖かい奴等~番外編
俺はその話を聞き、喜んでいた。あの氷狼の情報係と同じレベルなんだ、喜ばない奴はいないだろう。
そして今回も有栖川花音について調べた。
...が。
ロックが外せなかった。しかも氷狼よりも更に厳しくロックされていた。
この女は、何者なんだ??
俺は少し...いや、かなり警戒した。だが、すぐに馬鹿らしくなったのでやめた。
「炎龍っていじめをする集団だったのっっ?!」
「......。」
この通り、こいつは超暴走女だったから。
本当に変な女だ、まじで。こんな女が天才だなんて、信じたくない。
アメリカのレベルの高い学校で1番だったと聞いたが、嘘だと思った。
こいつとは、なるべく関わりたくねぇ。
そんな事を思っているのに、こいつをついつい目で追ってしまう。
なんなんだよ...一体。
その理由を知るのは、もう少し先のこと。