桜嵐~嵐のような奴等~
「...どうしたのお母さん。」
私が尋ねると、母は超笑顔で私を指差してきた。
正確に言うと、私の瞳を。
「今日はカラコンしてないのね??私、海のその本当の瞳の色久しぶりに見たわ!!やっぱり、その色似合うわねぇ★」
「あー...今日は一歩も外に出ないからしてなかったんだった。」
私の瞳の色は......びっくりするほど桃色。
青とか緑の人は時々いるけれど、桃色は結構珍しいみたい。小学生の頃は、よく気味悪がられた。
だから中学に入ってからは、昼のみ黒のカラコンをしていた。
夜はまぁ......私の瞳の色を綺麗だと褒めてくれた人達とつるんでいたから、必要なかった。