桜嵐~嵐のような奴等~
だけど、そんな私を救ってくれた人達がいた。
『おい海!!見てみろよ!!!』
『海!!こっち来て遊ぼーぜ!!』
『気にすんなよ、海。』
『海は俺達の仲間だ。』
あの頃の私は、本当に輝いていた。
毎日が楽しかった。
でも。
「...ヒック......」
もう、戻れない。あの頃には。
「...ふぅ。」
ここでの日々を思い出し、1人で泣いたり笑いながら荷物をまとめ終えた。
「うわ、もうこんな暗いし。」
窓の外を見ると、いつの間にか夕日が沈んでいた。
...朝からやってたのに。
ガチャ
時間が経つのは早いなぁ......ベッドに腰かけながら苦笑していると突然部屋の扉が開いた。