一瞬の好き
「優勝、大塚優子。おめでとう」
三年生なってから関東の座をとる。
それが目標になった。
でも、その座は取れなかった……。
後一歩。
その後一歩が届かず、あたしは準優勝になった。
閉会式も終わって、あたしはみんなの要る所に戻った。
あたしが戻ってきたのに気づいて、みんなはあたしを囲むように近寄ってきた。
「すごいね!準優勝だよ」
「さすが、咲羅!」
「栗山。俺の自慢の生徒だ!」
「準優勝おめでとう!」