一瞬の好き
小学校からの仲。
何があっても、あたしの隣に居てくれた。
いつも。
亡くなったおばあちゃんの事をみんなは知らない。
本当は親友の莉子さえ、言うつもりはなかった。
でも、莉子の辛い顔が見たくなくて、二ヶ月前に話した。
あたしの話を聞いてくれてるとき、真面目に聞いてくれた。
話し終えると
「あたし…気がつかなくて……。咲羅の辛い想いに気づけなくて……ごめんね…」
そう謝ってきた。
あたしも
「言えなくてごめんね」
って謝った。
莉子は泣きながら笑っていた。
「頑張ってね?応援するから」
「うん!」