一瞬の好き
あたしは本気。
こんな相手に負けたの自分が許せない。
その為には勝ってみせる。
「ははっ」
大塚優子が笑ってる…。
意味分からない。
「あんたって変なのを言うのね?」
余裕な顔をしてあたしを見下ろしている。
「受けて立つ。あんたなんかに負けない」
「こっちの台詞だわ」
そう言い残して、あたしは元来た道を歩いて、莉子を待つ場所に戻った。
あたしは絶対に負けない。
あたしから言い出した果たし状でもあるし、
あんなのが優勝なんて許せない。
これが後悔になる時もある事を知らず、
あたしは進んだ。
自分で選んだ勝つの道に。