俺様王子のお気に入り
…きす…
…きす…
…キス…
キス!!?
その単語がはっきりと理解されたその瞬間、一気に昨日の記憶が再生された。
〝…もう、泣くなよ〟
そう言ったかと思ったら、私の唇に柔らかくて温かいものが触れて…
「…///っ」
「その反応は思い出したか。てか、言われて思い出すってどんなだよ」
「う、うるさいなっ//…」
そう言ってぷいっと翔から顔を背けた瞬間、足元がくらっとした。
え、やばい、コケる…?!
反射的に、ぎゅっと目をつぶった。