俺様王子のお気に入り




…きす…


…きす…


…キス…



キス!!?



その単語がはっきりと理解されたその瞬間、一気に昨日の記憶が再生された。



〝…もう、泣くなよ〟



そう言ったかと思ったら、私の唇に柔らかくて温かいものが触れて…




「…///っ」



「その反応は思い出したか。てか、言われて思い出すってどんなだよ」



「う、うるさいなっ//…」




そう言ってぷいっと翔から顔を背けた瞬間、足元がくらっとした。




え、やばい、コケる…?!



反射的に、ぎゅっと目をつぶった。




< 109 / 217 >

この作品をシェア

pagetop