俺様王子のお気に入り
いきなり投げかけられた質問に、さすがの俺でも動揺を隠しきれなかった。
「先生、S?」
「かもねー」
「…~っ惚れてますけど、俺ってわかりやすいですか」
「うん、結構。見てればわかったしねぇ。あ、熱は今日一日安静にしてらば治ると思うわ。さて、私は桜木さんの親御さんに連絡してくるわ。神崎くんは、もう今からでもいいから、授業行ってきなさい。後から先生も言っといてあげるけど、誤魔化すのなら神崎くんの方が得意でしょ?」
「えー… 授業めんど」
「生徒会長がそうゆうこと言わない」
顔をしかめると、軽く頬をつねられる。
「あいででで、わかった、わかりました! 行きますからっ!!」
「よろしい。じゃ、行きなさいよ」
先生は満足そうな顔をすると、保健室を出て行った。