俺様王子のお気に入り
≪俺達がよく渡ってた踏切、覚えてるか?≫
踏切…、ああ。思い出した。
ここからもわりと近いところだ。
「覚えてる」
≪そこを真っ直ぐ行くとさ、右折できる道があるんだ。そこ曲がって直ぐに、使われてねぇ倉庫があったけど≫
「踏切を右折…、よし、わかった。ありがとな、光輝!」
≪おお、でもお前、そんな事聞いてどうすんだ?≫
「詳しい事はまた話す。今はちょっと急ぐから」
≪わかった。じゃあ、またな≫
「ああ、また」