俺様王子のお気に入り


………


「(あ、れ…?)」


しばらくしても、鈍いあの音も、誰かが倒れる音も、何も聞こえない。

そっと目を開けると、


「…!」


――そこには、


翔の拳を片手で止める、フード男がいた。




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