俺様王子のお気に入り
押された私は、ドサっという音とともに、床へ倒れこむ。
「あいたたた…」
≪鈴乃さーん? あ、いましたいました!! 鈴乃さん! 舞台にお上がり下さーい!≫
司会者が私を呼ぶと同時に、眩しすぎるぐらいのスポットライトが浴びせられる。
ま、眩しいって。
あーもー、みんな見てるし。注目されるの嫌いなのに!
肘打って痛いし、最悪だ…
そう思いながら、渋々立ち上がり、舞台への階段を上った。