俺様王子のお気に入り

「俺に媚びない女を俺は今まで見たことねぇんだよ。さっきのお前の友達だって、俺に媚びてた…っというか、何かキャーキャー言ってただろ？　だから、俺に媚びない女は興味深いんだよ」



そう平然と言う神崎翔に、私は、白い目を向けた。



「…あんたってさぁ…まさかのナルシ?」


俺に媚びない女は居ないって…自分で自覚してるし。



「ちげーよ!　本当の事言ってるだけだろ」



「はいはい…」




確かにコイツはモテてるし、美菜だってキャーキャー言ってた…から、まぁ、嘘は言ってない。




「まぁ、ともかく、そういうわけで、」




一しきり話が終わったところで、神崎翔は、




「お前は俺の気に入り決定なの」




と、本日2度目のセリフを言った。