俺様王子のお気に入り
*鈴乃side*
*鈴乃side*
「おっはよ~、鈴乃!」
「ぁ、おはよー。美菜」
元気な美菜に対して、ふぁぁと大きなあくびをしながら答える私。
今は朝。私はいつもめちゃめちゃ眠いから、あくびばっかりしてる。
「ねー、そういえばさ~」
「んー?」
美菜が怪しげな笑みを浮かべながらそう言って、前の席に腰を下ろし、私のほうを向く。
私と美菜は席が前後ろだから、いっつも喋ってる。
「翔くん、さっき女の子と一緒にいたよ?」
「は?」
「誰かわかんないけど。見たことない子だった。結構可愛かったよ? まぁ、鈴乃には全然かなわないけどー」
「ふーん…」