俺様王子のお気に入り




美菜を見ると、大きな目をさらに大きくして、私を見ていた。



…サイテー。私。



自分が気分悪いからって、何、美菜に当たってんの…。





「…ごめん。美菜。最近ちょっと気分悪くて…」



「全然平気だよ! 大丈夫。問い詰めたりしてごめん。また、何かあったら私に言って。いつでも相談乗るから。…今日、用事あるから、先、帰るね。また明日。鈴乃」



「…うん。また、明日」




それだけ言って美菜は私に手を振ると、先に小走りで行ってしまった。



美菜が見えなくなると、私はその場に座り込んだ。




あー…。もう泣きそう。





ほんと、何やってんだろ…。






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