恋イチゴ


「…若いっていうか、ガキだな。」


店長が口元を抑えながらククッと笑うと、聞いていないふりをしたのか、倉橋は厨房を去って行った。



するとそれと入れ替わるようにして希祈が入ってきた。



希祈に対しての店長的第一印象は、"ひよこちゃん"。


ちっちゃくて、ぴょこぴょこしてて、見ていてほうっておけない、っていう感じだから。



倉橋くんと蓮くんが希祈ちゃんを取り合う気持ちもわかるなー。


店長は、ふむふむ、と頷いた。




「あ、あのっ…!」



すると、目線よりずいぶん下の位置から、"ひよこちゃん"は声を掛けてきた。



< 58 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop