人形殺人事件
プロローグ
「あぁ・・・・美しい・・・」
机の上に置かれた数えきれないほどの大量写真。机だけではなかった。
壁にも、壁が見えなくなるまで写真が貼られていた。
写真には美男美女達の姿が写しだされたものばかりだった。
「ククク・・・」
その写真を見て不気味に笑う者がいた。
「どんなに美しくても、ジャック・・・きみの美しさにはみんな敵わないよ・・・」
一枚だけ酷く切り裂かれた写真をみていた。
「あぁ・・・早く、その美しさ・・・崩させてくれ・・・」
「・・・・これは・・・俺だけではどうにもならないかもしれませんね・・・」