Distance‐マイナス5cm‐

――って叶チャンッ!!



叶チャンは呆れた顔で、身長差19のあたしを見下ろしている。


いや、あたしがチビなんじゃなくて叶チャンがデカいだけなんだけどね。ふんッ






……てかそんな事より、あたし今口に出してた!?




どこから!?




全部じゃないよね!!?





「ほぁぁあぁぁあぁ!!」


「うっせ、死ね」



――ゴンッ



あたしの心の叫びが聞こえてしまったらしく、思いっきり頭突きされた。



「いったぁぁーーぃ!!今マジでしたでしょ!マジで本気で頭突きしたでしょう!!?」


「いちいちうるせーんだよ。で、何か用」



涙目で叶チャンを睨みながら、タンコブになってないか頭をさするあたし。





叶チャンは優しくない



あたしにだけ……



告白した時から……






もう慣れっこだけどね!


でも、ちょっとは優しくして欲しいな……




何て事悟られたらウザがられるから平常心、平常心。
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