Distance‐マイナス5cm‐


「お粥とコーヒーは二日酔いにイイとか、それと……」


「何?何♪」

結夢の顔が益々赤くなって、あたしはその続きを期待した。



「『君の事知りたい』って。メアドと一緒に……」

そう言って照れた結夢は凄く可愛くて。


あたしまで顔が赤くなっちゃったじゃん!


幸せそうな結夢の顔が、あたしまで幸せにさせた。




「それで、メール送ったの?」

「う、ううん。お礼言った方がイイかなぁとか考えてるうちに、お見舞いに来てくれてね。それから毎日遊ぶようになって……」



「付き合う事になったと」



「……うん」



初めて聞いた結夢とタカヤンの馴れ初めに、あたしは終始ときめきっぱなしだった。

でもそれよりなにより、結夢をこんなに可愛くさせちゃうタカヤンはスゴイなぁと、純粋に感心した。



結夢が幸せそうで、ホントに嬉しい。
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