Distance‐マイナス5cm‐


「あ、何でもない何でもない!受けて立つ……じゃなくて、全然イイよ、誠の家行ってみたい」


緊張は死にそうなくらいするだろうけど、何だか嬉しかった。


『ごめんな。じゃあよろしく』


「うん♪」




それから取り留めのない話をして、電話を切った。



クリスマスはもう来週。


聖なる夜に二人だけではないけど、誠の家に行ける事と、誠の家族を紹介してくれる事が凄く嬉しかった。







あぁーッ!!

緊張するなぁ!!



何か持って行った方がイイよねぇ……

クリスマスケーキは、きっとあるだろうし……


あッ、クッキー焼いて行こう♪




服装はどんなのがイイかなぁ……


清楚な感じがイイよね。

白いワンピースがあったはず!

あれ着て行こう♪





もう一週間前に迫ったクリスマスに、胸はときめき、でも緊張もして、だけど楽しみで、色んな期待に胸をふくらませた。
< 159 / 481 >

この作品をシェア

pagetop