Distance‐マイナス5cm‐
“♪♪♪♪♪〜”
開いたままの画面には、誠からメールがきた事の知らせが、着メロが鳴るのと同時に表示される。
『確かに難しいけどさ、のんはのんらしくいればイイんじゃね?のんが笑ってると俺も元気になれるし、笑顔ののんを嫌いな奴なんていないと思うぞ☆』
誠……
こいつに励まされる日が来るなんて思ってなかったから、不覚。
でも、嬉しかった。
また流れた涙を拭いながら、返信メールを作成する。
『誠って実はイイ奴だったんだねぇ♪
なーんて、ありがとぅ☆元気出たぁ(^O^)/
また明日学校でね、おやすみ(∪∇∪*)』
送信。
まだまだ不安な事はあるけど、今日はちゃんと眠れそう……
そう思っているうちに、あたしは眠りについていた。