Distance‐マイナス5cm‐
ふぅ…
と、叶チャンは溜め息をついた。
……呆れられちゃったかな
話があるって言っておきながら何も話さないなんて、それこそウザいよね……
叶チャンの顔を見れず、俯いた。
「ハンバーグ食いたい」
「……えっ?」
長い沈黙を破った声の主を、思わず見上げた。
「だから、ハンバーグが食いたいから、今日作ってくんねー?って言ってんの」
叶チャンはそっぽ向いて、チラッとあたしを見て言った。
それって、それって――